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7/14勉強会開催報告

 今年初めての猛暑日の14日、第15回勉強会を開催しました。暑さで溶けてしまいそうな中、ニューフェイスお二方も無事に起こし下さってありがとうございました。こういう時、新しくてきれいで空調もばっちりな会場だと本当に救われますね。二俣川地域ケアプラザさんも、ありがとうございます!(笑)

 さて今回は、簡単に自己紹介の後、(1)リアルタイムな困りごと、(2)これからトライしたいこと、(3)近況報告の3テーマから一択で、参加者の皆さんそれぞれにお話しいただきました。


 個別支援級で3年間お世話になっていた担任の先生が交代したお子さん、夏休み前が苦手で乱れてしまうとのお話しや、中学生になったら個別支援級の先生がお子さんを深く理解してくれて、トラブルはあるものの信頼できる先生のもとで解決に向かっているというお話し。住宅環境が変わって、祖父母の対応に悩まされているお母様や、心配をよそにいざ入学してみたら楽しそうに通っているが、ささやかなトラブルの中に先々の友人関係に対する不安を感じているというお母様。


 心配なお話し、希望の持てるお話しなど色々な話題を提供していただき、意見交換も活発で非常に良いともまなびになりました。皆さんのお話しの中に、たくさん大事なことがちりばめられていたのですが、すべてをピックアップすることはできないので、断腸の思いで厳選して3つほどご紹介します。

 

 まずは、お友達とのトラブルが原因で、トラウマのようになってしまったお子さん。お母様は、学校の先生や医療機関など、お子さんのために手を尽くされていますが、ご家族で就寝前に瞑想の時間を取っているそうです。基本的な生活リズムの大切さ、特に睡眠。これまでの経験でも感じてはいたけれど、今回あらためて強く実感されたとのことでした。対人コミュニケーションも学習も、すべてのベースになるのが生活リズムや睡眠です


 分かってはいるけど、一度ついてしまった習慣を立て直すのって、大変なんですよね。なるほど、瞑想っていう手段も選択肢の中に追加しておきましょう!家族で一緒にっていうところも、ミソなのかもしれませんね。

 

 そして、やはり永遠のテーマ(笑)片付け&身支度。前回か、前々回の勉強会で出された、日常行っている作業についてそれぞれどのくらいの時間がかかっているのかを自覚させるというアイデアを取り入れた結果、せかしたりしなくても、スムーズに作業できるになったとのこと。


 大事なのは、ただ時間を時間を計るだけというところです。「〇〇分かかってるよ」とか、「もう〇〇時よ」といった言葉で追い込まないこと。母親なら誰しもやりがちですよね。どうかそこをぐっとこらえて!

 しばらく様子を見て変化が無かったら、また別の作戦を考えましょw

 

 これに関連して、やはり今回も登場「行動観察お助けセット」。帰宅後にランドセルを玄関に放り投げたまま、部屋に上がったら荷物をぶちまけたまま、宿題やるやる詐欺(笑)、などなど色々なパターンがありますが、まずは現状把握。子どもたちは片付けをしないで一体何をしているのか。そう、見ているようで、実は見てない私たち。


 それに、すべての行動について時間を計るなんて無理。だから、どこに課題があるのかを見つけ、どこからどうやって攻めるか、攻略の元となる情報収集のためのセットです。現状把握ができたら、どういうステップを踏んでいくか、またみんなでアイデアを出し合いましょう!

 

 そして、3つ目。通級指導教室などの特別支援教育を受けようとするとき、親族に反対されるというのはよく聞く話です。どうしても理解にいたらず、親族に隠して利用している方もそう珍しくはないように感じます。我が子を支援につなげるために、致し方ない決断をされたんだな、よくがんばったなぁ、なんて上から目線じゃないですが、本当にそう思います。


 しかしそのようなケースでも、親が利用して「よかった」と実感できた段階で、なるべく早くその「よかった」気持ちとともに事実を伝えるようにオススメしています。もちろん、それぞれのご家庭の事情など、状況によって異なりますので一概には言えませんが、子どもが、将来的にふとしたときに「自分には親戚にも隠さなければいけない何かがある」という受け取りをして、傷ついてしまうのは避けたいという意図による一意見です。


 こうした話題になるとき、ついて回るのは特別支援教育に対する「下」とか「マイナス」という大人の誤認です。通級指導教室や個別支援級などは、選択肢の1つにすぎません。世の中の大勢に合せやすいか、そうでないかという違いはあるでしょうが、「みんなと一緒」=「上」でしょうか?…と、口で言うのは簡単ですが、親とて幼いころから刷り込まれた価値観にとらわれています。難しい問題です。


 親の考えは日頃の言動に知らず知らず出てきてしまうもの。今はまだ幼い子どもでも、数年後以降に過去のことを急に理解し始めて傷いたりしないように、骨の髄まで正しく認識できているかどうか、常に謙虚に自分自身と向き合っていきたいとあらためて思いました。

 

 思わぬ深い話題が出たところで、残念ながらタイムアップ。参加者のみなさん、撤収作業までお手伝いいただいてしまって、恐縮でした(^_^;) でも正直すごく助かりました(笑)

ありがとうございました(*^_^*)

 

【おまけ】

今回イチの共感フレーズ

「特別支援教育受けてるって分かると、すごく気を遣われるよね(笑)」


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https://shuhokai.or.jp/office/asahi-ku/cp-futamatagawa.php

会場は二俣川地域ケアプラザ。二俣川駅の改札を出て左側がジョイナステラスです。横浜銀行のわきの通路の奥、右側のオフィス棟エントランスから6階へお上がり下さい。



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